肌のお手入れは、見た目を整えるだけでなく、自分を大切にすることで心の安定にも繋がります。
ここでは、シンプルかつ無理なく続けられるスキンケアの基本をわかりやすくご紹介します。
高価な化粧品や複雑な手順は必要ありません。
スキンケアしないとどうなる?
スキンケアを怠ると、肌の健康を守るバリア機能が弱まり、さまざまなトラブルが起きる可能性があります。
以下に、スキンケアをしないことで起こりやすい変化を具体的に説明します。
肌が乾燥しやすくなる
スキンケアをしないと、肌の水分が蒸発しやすくなり、乾燥が進みます。
特に空気が乾燥する季節や室内環境では、放っておくと「かさつき」や「粉を吹いたような状態」になることもあります。
乾燥肌は、かゆみやヒリヒリ感など、不快な症状を引き起こす原因にもなります。
ニキビや吹き出物ができやすくなる
汚れや余分な皮脂を洗い流さないと、毛穴が詰まり、ニキビや吹き出物ができる原因になります。
また、放置すると炎症が広がり、肌の赤みや痛みにつながることも。
特に成長期やホルモンバランスが乱れやすい時期は注意が必要です。
肌がくすんで見える
古い角質が肌にたまりやすくなり、顔色が暗く見える「くすみ」が起きることがあります。
洗顔や保湿をしないと、肌のターンオーバー(新陳代謝)が正常に働かなくなり、透明感が失われる原因になります。
シミやシワができやすくなる
特に日焼け止めを塗らない場合、紫外線の影響を直接受けてしまいます。
紫外線は、シミやシワ、たるみなど、肌の老化(光老化)の最大の原因です。
これらは一度できてしまうと完全に消すのが難しいため、予防が大切です。
肌が敏感になる
乾燥や汚れの蓄積によって、肌のバリア機能が弱まると、外部刺激(ほこりや空気の乾燥、摩擦など)に対して敏感になります。
その結果、赤みやかゆみなどの肌トラブルが起きやすくなることがあります。
気分が落ち込みやすくなる可能性も
肌トラブルが増えると、鏡を見るたびに気分が落ち込んだり、自己肯定感が下がることもあります。
スキンケアは単に見た目の問題だけでなく、自分を大切にする行動として精神的な面にも影響を与えることがあるのです。
今から始めても遅くない?
今までスキンケアをしてこなかったからといって、焦る必要はありません。
肌は適切なケアを続けることで改善する力を持っています。
どんなにシンプルなステップでも、毎日少しずつケアをすることで、肌の状態は徐々に良くなります。
シンプルなスキンケアのステップ
スキンケアは、以下の3つのステップを基本とします。
- 洗顔
- 保湿
- 日焼けを防ぐ
洗顔
朝と夜に1回ずつ行います。
洗顔は、ニキビなどの原因となる汚れや皮脂を落とすために行います。
こちらの記事↓で詳しく解説しています。
保湿
洗顔後、朝と夜に1回ずつ行います。
保湿をすることで乾燥を防ぎ、肌をしっとりと保ちます。
顔の保湿のやり方
使うもの…化粧水と乳液
- 手のひらに化粧水を適量(500円玉大)出し、両手で軽くのばします。
- 化粧水を顔全体に優しくなじませます
軽く上を向いて塗ると効果的です。 - 手のひらに乳液を適量(10円硬貨大)出し、両手で軽くのばします。
- 乳液を顔全体に、ムラができないようにくるくる塗ります。
化粧水と乳液の代わりにオールインワンジェルを使用してもよいです。
肌に塗る行程が1回だけになるので、より簡単にすることができます。
体の保湿のやり方
お風呂あがりや、乾燥が気になるときに行います。
使うもの…保湿剤(ボディクリームなど)
- 手のひらに保湿剤を適量(1プッシュくらい)出し、両手で軽くのばします。
- 乾燥や黒ずみなどが気になる箇所に、ムラができないようにくるくる塗ります。
日焼けを防止する
シミやシワなどの肌の老化の原因となる紫外線を防ぎます。
【顔】日焼け止めの塗り方
- 適量(大きめのパール粒大くらい)を手に取り、両頬、額、鼻、あごの5点に置きます。
- 中指や薬指を使い、顔の中心から外側に向かってくるくると顔全体になじませます。
- 重ね付けをします。同量を手に取り、もう一度全体に塗りましょう。
【首・デコルテ】日焼け止めの塗り方
- 適量を手のひらにとり、首筋にのせます。
- 下から上(首筋からあご)に向かって伸ばします。
- 首の後ろ、うなじ、デコルテも忘れずに塗りましょう。
【体】日焼け止めの塗り方
- 容器から直接肌へ線状に出します。
- 手のひら全体を使って、くるくるとムラなく広げます。
日焼け止めのポイント
汗をかいたら塗り直しましょう。
できれば2~3時間ごとに塗り直すのがベストです。
日焼け止め以外の日焼け対策
以下のアイテムで、日焼けを対策することもできます。
- 日傘
- 帽子
- アームカバー
- 日焼け止めの効果があるファンデーションなどの化粧品
夏以外でも日焼け対策は必要
夏以外の季節でも紫外線は肌に届きます。
気象条件によっては、冬でも夏と同じくらい簡単に日焼けによるダメージを受ける可能性があるそうです。
商品の説明をよく読もう
スキンケアの大事なポイントです。
商品のパッケージや裏面には、その製品を最大限に活用するための使い方が記載されています。
たとえば、適量や使用するタイミング、重ねづけの必要性などが明記されていることがあります。
説明通りに使うことで、肌に合った効果を得やすくなります。
続けやすくするコツ
スキンケアを続けるためのコツをご紹介します。
習慣にする
スキンケアが習慣になると、考えずに自然と行動できるようになります。
すでに習慣化していることにくっつけて行ってみましょう。
(例:歯磨きの後に洗顔する)
完璧を求めない
たまに忘れてしまったり、億劫でやれなかった日があっても大丈夫。
気にせず、次の日からまた始めればOKです。
自分を褒める
スキンケアをしたら、心の中で自分に「よくやった」と声をかけてあげましょう。
自分を褒めてあげることで、モチベーションが上がります。
小さな達成感を積み重ねていくことが大切です。
肌の悩みがあるときは?
もしニキビや乾燥など、特定の肌トラブルが続く場合は、無理せず皮膚科に相談するのがおすすめです。
専門家に相談することで、適切な対処法を教えてもらえます。
また、自分の肌に合わないスキンケアアイテムを使うことで、肌トラブルが起こる可能性があります。
そんなときは、すぐに使うのをやめ、アイテムの成分をメモしておきましょう。
まとめ
スキンケアは、難しいことではなく、少しの手間で自分を大切にする習慣です。
洗顔・保湿・日焼け対策の3ステップだけで、肌を健康に綺麗に保つことができます。
「完璧」を目指す必要はありません。
「自分のために、できる範囲でやってみる」という気持ちで始めてみませんか?
筆者がスキンケアを怠ったことで後悔した体験談や、スキンケアを始めるきっかけについて、こちら↓の記事で詳しく書いています。
「自分がスキンケアなんて…」と思っている方に、ぜひ読んでいただきたいです。