引きこもり生活が長くて、久しぶりに外出するから電車に乗るのが不安…
精神疾患があるから、電車に乗ると緊張する…
今まであまり利用したことが無いから、電車の乗り方が分からない…
そんな方のために、この記事では電車に乗る手順やマナーについて詳しく解説しています。
記事の後半では、安心して電車に乗るためのポイントや、トラブルの対策方法も紹介しています。
電車で移動する手順
- 目的地と経路を確認する
- 切符を買う
- 改札を通る
- ホームに移動して電車を待つ
- 電車に乗る
- 電車を降りる
- 駅を出る
以下では、ひとつひとつ詳しく説明していきます。
目的地と経路を確認する
まず、行きたい場所とそこに行くための経路を確認します。
Googleマップのアプリを利用すると便利です。
アプリの使い方はこちらの記事がわかりやすいです↓
- Googleマップで行きたいスポットを検索して選択し、左下の「経路」をタップします。
- 「○○:○○に出発」をタップして、出発時間か到着時間を設定します。
- 画面下部に表示されたルートの中から、最も快適で早いものを選びます。
ルートをタップすると、詳しい情報が確認できます。
乗り換え回数や、乗り換えにかかる時間、混雑具合など、快適さを確認しておくとよいでしょう。
切符を買う
電車に乗るためには切符が必要です。
- 券売機を探しましょう。
駅の入り口や改札の近くに券売機があります。
- 運賃表を見て、目的の駅の運賃を確認しましょう。
運賃表は券売機の上などにあります。
行きたい駅の名前の下に書いてある数字が、目的地までの金額です。
- 券売機の画面で運賃を入力し、お金を入れます。
- 切符が出てくるので受け取りましょう。
「急行」や「特急」など、特別な電車に乗る場合は、切符(乗車券)と急行券、特急券が必要な場合があります。
券売機で買えるので、切符を買うときに一緒に買いましょう。
改札を通る
切符、またはICカードを持って改札に向かいます。
切符の場合
- 切符を改札機の投入口に入れます。
- 改札の先に、先ほど入れた切符が出てくるので受け取って進みます。
- 切符は降りるときにも使うので、持っておきましょう。
ICカードの場合
改札機の読み取り機にカードをタッチして進みます。
ホームに移動して電車を待つ
改札を通ったら、目的の電車が発着するホームに移動します。
案内板や電光掲示板があるので、それを見て進みます。
「路線」と「電車の行先」に注意しましょう。
ホームに着いたら、電車を待ちましょう。
- 乗車口の前にある表示に従って列に並びましょう。
- 黄色い線の内側で待ちましょう。
黄色い線より外側にいると危険です。
電車に乗る
電車が到着したら、乗車しましょう。
電車の車体に「電車の行先(○○行)」が表示されているので、確認してください。
- 降りる人がいなくなってから乗車しましょう。
- 電車とホームの隙間に気を付けましょう。
電車を降りる
目的の駅が近づいたら降りる準備をします。
- 車内アナウンスや、ドアの近くのモニターで次の駅を確認します。
- 降りる駅が近づいたら、ドア付近に移動します。
人が多くてドア付近に移動できないときは、「降ります」と声を出しながら進みましょう。
それでも人を押してしまうときはしょうがないと割り切って進みましょう。
目的の駅に到着したら、落ち着いて降ります。
出口の改札に向かいます。
切符やICカードを再度使用して、改札機を通ります。
- 切符の場合:切符を改札機に入れると切符が回収されます。そのまま進みます。
- ICカードの場合:改札機にタッチして進みます。
駅を出る
改札を通過したら、出口に向かいます。
出口の案内標識に従いましょう。
駅には、北口や東口など複数出口がある場合もあります。
マップでどの出口から出るのがよいか確認しておきましょう。
電車でのルール・マナー
- 他の人が快適に乗車できるように気を付けましょう。
大きく足を広げて座ったり、荷物を座席に置いたりするのはやめましょう。
- 立つ場合は吊り革や手すりにつかまります。
床に座ってはいけません。
- 車内では静かに過ごします。
スマートフォンはマナーモードにして、通話は避けましょう。
大きな声で話すのもやめましょう。
- 車内では荷物が邪魔にならないようにしましょう。
リュックは前に抱えます。
- 車内で飲食はマナー違反です。
※ただし、新幹線や特急などの長い時間乗る電車では、食べても大丈夫です。においの少ないものを食べ、ゴミは持ち帰りましょう。
- 座席には、「優先席」があります。
妊婦や、乳幼児を連れた人、お年寄り、体の不自由な人が優先して座れる席です。
空いているときは、優先席に座っても大丈夫です。
ただし車内が混んできたり、優先席が必要な人が来たら、席をゆずりましょう。
安心して電車に乗るためのポイント
電車に乗る際に緊張や不安を感じる人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方のために、安心できるような工夫をご紹介します。
困ったときは駅員さんに相談する
困ったときは駅員さんに相談しましょう。
相談を受けるのも駅員さんの仕事ですので、遠慮せずに話しかけて大丈夫です。
駅員さんは、改札口や切符売り場の近くにいます。
時間に余裕をもって行動する
慣れない行動をするときは、トラブルが起こったり、時間がかかったりしてしまうものです。
時間に余裕をもって行動し、予定に間に合うようにしましょう。
事前に下見をする
初めての駅や路線は、事前にインターネットで調べたり、駅に行ってみたりしてみてはどうでしょうか。
慣れておくことで、当日を安心して過ごせます。
比較的空いている車両に乗る
車両によって混雑具合が違う場合があります。
空いている車両を見つけるには、下見をしたり、ネットで検索すると情報が出てきたりします。
不安を感じたら落ち着くことをする
落ち着ける行動は人それぞれですが、たとえばこんなことが挙げられます。
- 深呼吸をする
- 好きな音楽を聴く
- ぬいぐるみをカバンの中で触る
トラブルの対策方法
駅や電車では、トラブルが起きてしまう可能性もあります。
そんなときの対策方法を解説していきます。
降りる駅を間違えた
寝過ごしたりして目的の駅を過ぎて降りてしまったときは、改札の駅員さんにそのことを伝えましょう。
「〇〇駅で降りるつもりが乗り過ごしました。」と言えば大丈夫です。
何も言わずに反対の電車に乗って改札を出ると、「不正乗車」になる可能性があります。
駅員さんに伝え、間違えたことが駅員さんに認められた場合、料金がかからずに目的地まで戻る措置をしてくれる可能性があります。
乗る路線を間違えた
駅員さんに相談してみましょう。
料金がかからずに戻る措置をしてくれる可能性があります。
一時的にホームの外に出たい
忘れ物をしてしまった、トイレに行きたい、などの理由で一時的にホームの外に出たいときは、改札の駅員さんに伝えましょう。
「途中下車」として認められている行為なので、すぐに改札を通してくれます。
線路にものを落とした
線路にものを落としてしまったら、すぐに駅員さんに伝えましょう。
駅員さんが安全を確認して拾ってくれます。
絶対に自分で線路に降りて拾ってはいけません。
また、人命にかかわること以外で、ホームにある非常列車停止装置(ボタン)を押してはいけません。
線路に自分が落ちた
自分が線路に転落した時にやることは2つあります。
①退避場所を探す
ホームの下には落下した時に一時避難するスペースが用意されています。
まずは電車が来たとしても自分の身の安全を確保することを最優先にしましょう。
②助けを求める
ホーム上にいる人に自分が線路に落ちたことを知らせて、助けを求めましょう。
線路に誰かが落ちた
線路に落ちた時には、まず非常停止ボタンを押してください。
いたずらや悪ふざけでなければ、躊躇することなくボタンを押すようにしましょう。
ボタンを押せば駅員さんが駆けつけてくれるので以降の対応は任せてしまって大丈夫です。
助けるために線路に降りるのは危険です。
窃盗(スリ)
駅や電車で最も多い犯罪がいわゆるスリにあたる「窃盗」です。
予防対策
- すぐに手が入るポケットに財布など大切なものはしまわない
- カバンのファスナーをしっかり閉める
- 財布など大切なものはカバンの奥に入れる
- リュックサックは前に抱える、または手に持つ
暴行
マナーの悪い乗客に声をかけ、暴行されてしまうケースがあるようです。
予防対策
- 酔っ払いなど、様子がおかしい人物には近寄ったり目を合わせたりしない
- マナーの悪い人物へ話しかける場合には、接し方に気をつける
事件に遭遇したら
暴行事件に発展しそうな場合は、1人で対処しようとせずに、駅員さんなどの助けを借りるようにしましょう。
そのときは、周囲の人に駅員さんを呼んでもらうようお願いすると良いでしょう。
痴漢
2022年の痴漢の検挙件数は2,233件。しかし、被害者の9割が届け出ずに泣き寝入りをしている状況が明らかになっています。
予防対策
- 女性専用車両を利用する
- 防犯グッズ(防犯ブザーや、メッセージの書かれたキーホルダーなど)を身に着ける
痴漢に遭ったら
- 手に持っている荷物でガードする
- 次の駅で降りて改札まで出る
- 周囲に助けを求める
- 近くの人に声をかける
- スマホに「痴漢にあっています。助けてください」と表示させて近くの人に見せる
さいごに
この記事では、電車の乗り方やマナー、安心して利用するためのポイント、さらにトラブル時の対処法について詳しく解説しました。
完璧に記事の通りを目指さなくても、なんとなく目を通して知識として頭に入れていれば、きっと役に立つはずです。
電車に乗ることに不安を感じる人には、「多少失敗しても大丈夫」という気持ちが大事だと思います。
多少失敗してしまっても、この記事を読んだり、駅員さんなど身近な人に相談してみれば、リカバリーできます。
恐れているようなひどい事態にはならないかもしれませんよ。
電車での移動が快適で安心できるものになるよう、この記事がお役に立てれば幸いです。